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フィルム調色 伝統的調色法の復元に成功

調色技術の復元に成功
弊社では2007年より伝統的な着色技法のひとつである「染色」による復元を行ってまいりました。 そして、2010年3月に東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員の板倉史明氏との共同研究により、ついに「調色」技術の復元に成功しました。
調色とは
調色とは無声映画期に頻繁に用いられた技術の一つで白黒プリントの銀画像を他の金属に置き換えることで、 その金属特有の色を表現するものです。
映画がトーキーになる1930年代以前はフィルムの現像は手動で行っていました。 いわゆる枠現像と呼ばれるもので、木の枠にフィルムを巻きつけて枠ごと薬品の入ったタンクの中へ浸けて現像していました。 そのため、枠のまま染料の入ったタンクに浸ける染色や、調色液の入ったタンクに浸ける調色を行なうことも可能でした。 また、染色と調色を組み合わせて2色のカラーイメージを作り出す染調色もありました。
トーキーの時代になり、より現像に精密さが求められるようになると枠から自動現像へと替わっていきました。 それまで撮影所内にあった現像場は、現像を専門とする現像所の誕生によって取って代わりました。 弊社が1935年に極東現像所として誕生したのも同じ時期のことです。自動現像になると現像プロセスは一定化し、 染色や調色を自由に行なうことができなくなりました。 また、染色や調色を施したフィルムはサウンドトラックの音の再生がうまく行かずトーキーでは行なえませんでした。
染色や調色が施されたフィルムは今日でも多く残っています。 これらのフィルムを当時と同じ伝統的な染調色法によって復元することができれば最も色再現に長けているのではないか、というところから 研究が始まりました。 そして、度重なる実験の結果、ついに染調色フィルムの復元に成功しました。 結果は予想通り、実際に染色と調色技法を用いたものがそれまでカラーフィルムで復元したものよりも再現性に優れていることが分かりました。
これまでの復元方法としてはカラーポジによる方法しかありませんでしたが、 今後は白黒プリントを実際に染調色することが可能です。
染調色フィルムの復元フロー
染調色フィルムの復元フロー
素材である染調色フィルムは染色部分がほとんど退色していて、ブルー調色の部分しか残っていませんでした。 そこで染色の色を擬似的にフィルターによって素材に重ね合わせることで、当時の2色のイメージが浮かび上がりました。 これを参考にすることで最終的な復元のイメージが出来ました。
はカラーネガとカラーポジを使用する方法で、一般的に用いられる方法です。 これでは退色してしまった染色を復元することが難しくなります。
は白黒インターネガとカラーポジを使用する方法でデスメット・カラーと呼ばれ、 世界的にも広く使われている方法です。
は今回の研究テーマであった実際に調色、染色する方法です。 当時と同様に白黒ポジを実際に染調色することで素材の色を再現しています。
研究成果として、玩具フィルム「新大岡政談 第二篇」(1928年、伊藤大輔監督、 東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵)他2作品の復元作業を行い、2010年の日本映像学会第36回全国大会において、研究発表を行いました。
(板倉史明、松尾好洋「日本無声映画期における染色・調色の歴史と復元」)
映画フィルムの修復現場から

(1) 着色フィルムの復元について
(『映画テレビ技術2007.7月号(No.659)』P12〜17掲載記事)

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株式会社IMAGICAウェスト 営業部 関口・廣瀬 迄
〒530-0035 大阪市北区同心1-8-14
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