


ももへ”とだけ書かれた手紙を遺し、お父さんは天国に旅立ってしまった。
「ほんとうはなんて書きたかったの?」
心ない言葉をぶつけ、仲直りしないまま父を亡くしたももは、その想いを抱えたまま、母いく子と瀬戸内の島に移り住む。
慣れない生活に戸惑うももだったが、不思議な妖怪”見守り組”のイワ、カワ、マメと出会う。
食いしん坊でわがまま、でも愛嬌たっぷりの彼らには、実は大切な使命があった・・・・・・。
もものために明るく振舞いながら忙しくする母いく子。そんな中、ちょっとのすれ違いからももといく子はケンカをしてしまい、
さらにいく子は病に倒れてしまう。
母が自分の為に無理をしていたこと、母の想いに気づいたももは、”大切な想いを伝える”奇跡を起こしていく――。
映画「ももへの手紙」を観てきました。
今年公開の邦画ラインナップを見ると気づくんですが、
今年は宮崎駿率いるスタジオジブリの長編アニメ映画が公開されない年なんですね。
そのためかポスト・ジブリは私たちだと言わんばかりに、各アニメスタジオが長編アニメ映画の公開に踏み切っているようです。
そんな中、大攻勢を仕掛けるのがProduction I.G。
「劇場版 BLOOD-C The Last Dark」、「009 RE:CYBORG」、「図書館戦争 革命のつばさ」と、多彩なラインナップを用意している中、
先陣を切るのが本作「ももへの手紙」。
喪失感を抱えた少女がそれを克服するという過程をファンタジックに描いた話に、
それまでハードな世界観のアニメ映画を制作していたProduction I.Gとの趣きの違いを感じ、
またこれこそが「ジブリ不在」の年に相応しい、ポスト・ジブリ映画と言って過言ではないと感じました。
いわゆる田舎での暮らしのリアルなディティールは「おもひでぽろぽろ」を彷彿とさせ、
妖怪たちの、怖くも有り、どこか愛嬌のある佇まいに「千と千尋の神隠し」のエッセンスを感じ、
クライマックスのシークエンスでジブリ作品の金字塔「となりのトトロ」の本歌取りを行なっています。
家族で笑って、家族で泣ける素敵なアニメ。
こういうアニメを待っていました。
ただ本作の監督である沖浦啓之の前作「人狼 JIN-ROH」が好きな自分としては、
ドンドンパチパチのもっとハードでストイックな映画も観てみたかったりします。
これは監督の次回作に期待ですね。
この映画、オススメです。
タイトル : 『ももへの手紙』
原案・脚本・監督 : 沖浦啓之
キャスト : 美山加恋、優香、西田敏行、山寺宏一、チョー
配 給 : 角川映画
上映時間 : 120分
公 開 : 公開中!
リンク : 『ももへの手紙』公式サイト
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